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過去の製作例

長岡鉄男設計 スピーカーボックスの組み立て方について

2024.1.3
スピーカーボックス

以前より販売している、長岡鉄男設計のバスレフスピーカーボックス BS-8とBS-10の組み立てキットの組み立て方についです。
「組み立てが難しい」や「どの板がどこなのか分からない・・・」「どの様にして組み立ててるの?」と言うお問い合わせが多いので、私が組み立てている手順を解説します。
専用工具をメインで扱うため、一般の方はボンドを塗って板を貼り合わせて硬化したら完成!、で十分かと思うので、板の配置を間違えない限りは説明不要かと思います。
基本的に、技術と経験を要する作業ですので、しっかりとしたクオリティを求める方は”組立済”をお買い求めください。


BS-8、BS10 ヤフオクページ
[組立済] BS-8
[組立済] BS-10

スピーカーボックス

※当記事では、BS-8とBS-10の写真が混在していますが、基本的な組み立て方、組み立て手順は全く同じです※

では、作っていきましょう!!
まずは、使う物です。
・やる気(これ大事!)
・クランプ(大型、小型、沢山)
・ピンネイルガン
・トリマーテーブル(ルーター)
・ダブルアクション
・インパクトドライバー

写真の様に板を仮置きして、位置確認です。
そしたら、接着剤がはみ出るか、はみ出ないか、ギリギリの量で塗ったら貼り合わせて押し付けます。
これを繰り返して板を全て貼り合わせます。
湿気などにより板が反っていたりすると1mm以下の隙間が出来るので内側から接着剤の塗りつけましょう。
この時に、吸音材を2面貼り付けてしまうと楽です。
後からバッフル開口部分から指を無理やり入れて貼り付ける手間が省けます

3面目は組み立て後に指を入れて接着剤を塗っていきます。


スピーカーボックス

写真の様に、接着剤での組み立てが完了したらサイドからピンネイルガンで2~4箇所打ち付けていきます。
横から釘?ピン?を打ち込むの?木目が台無し!!、と思う方もいるかも知れませんが、太さ0.6mmのピンですので一般的な(書類をまとめる)クリップの半分程の太さなので、全く目立つことはありません。
製作後、私自身も探さないと見つけられないレベルです・・・
ピンの長さが35mmなのに対して、15mm厚のアカシア集成材なので抵抗が大きくピンの頭が数ミリ出ることがありますので、ニッパーでカットしてからダブルアクションで磨いて削り落とします。
ピンネイルを打たないとクランプ圧着固定時にボンドで滑ってしまい、大幅にズレます。


スピーカーボックス

後は、接着剤が硬化してしまう前に、クランプで各部ガッツリ押さえつけます。
私の場合は、小型クランプ8個、大型クランプ2個、自作クランプ4個、でガッツリと押さえつけて接着剤が硬化するまで待機です。
この時に、多少反っている板がある場合は大型クランプで強い圧力を掛けて押さえつけましょう。
多くの接着剤が飛び出たら濡れタオルで拭き取りますが、多少であれば次の削り落とし工程で一緒に無くなるので問題ありません。


スピーカーボックス

接着剤が硬化したらクランプを全て外します。
そしたらテーブルトリマーに目地払いビット(フラッシュビット)を取り付けてはみ出し部分を削り落とします・・・
実は、最初の組み立てる段階で各部の板を0.1~0.5mm程奥に引っ込ませていました。
その為、前後の板は引っ込んでいますので、飛び出た部分を目地払いビットで削り落としてフラットにしていきます。


スピーカーボックス

そうすると、写真の様に段差がなくなりフラットになります。
・・・とは言え0.1mm以下の段差が発生するためそれを削るためにダブルアクションで研磨していきます。


スピーカーボックス

そしたらスピーカーターミナルを取り付けます。
インパクトドライバーを使用してネジを締めていますが、一般的なドライバーでも作業可能です。


スピーカーボックス

完成です!!
あとは、フロントの左右の面取り加工をするのであれば、トリマーテーブルにボーズ面ビットを取り付けて研削します。(ここでは割愛します)

物作りや細かい作業に慣れていない方は難しい作業かと思いますが、コツを掴んで慎重に組み立てれば数時間で終わる作業かと思います。

サイズや形状など完全オーダーでのスピーカーボックス製作も受け付けていますので、下記お問い合わせよりお気軽にご相談ください。 スピーカーバッフルの製作も受け付けております。
以前ボックスを買ったけど、違うサイズのスピーカーを取り付けるのにバッフルが必要、などご活用出来るかと思います。

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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