[結論]
・使用者の耳に合わせる
・人それぞれ調整方法は違う
[概要]
調整方法(難易度)は人それぞれです。
使用者に合わせたチューニングをして音を仕上げましょう。
[調整方法]
調整って何?どこをいじるの?、と疑問を持つかと思いますが、調整箇所は主に、ヘッドユニット、アンプ、リスニングポジション(スピーカー取付け位置)、配線、各種機材交換、です。
細かく書くとキリがないのでザックリ書きます。
ヘッドユニットは、タイムアライメント、イコライザー、クロスオーバー周波数、その他・・・
アンプは、ゲイン(出力)、クロスオーバー周波数(ローパスフィルター(LPH)、ハイパスフィルター(HPF))
リスニングポジションは、中高音スピーカーを耳の高さに持ってくる、タイムアライメント調整、各スピーカー出力調整
配線は、OFCにする、太くする、細くする、金線銀線に変える
[LPF・HPF]
パワーアンプの項目で少し触れた、LPF、HPFについてですが、LPFは「何ヘルツより下を再生するか」です・・・
覚え方は、ロー(調整した値よりも下を)・パス(通す(再生する))・フィルター、で覚えられるはずです。
HPF(ハイパスフィルター)はその逆です。
また、HPFやLPFで調整した(カットした音)は消えるわけではなく、減衰していきます(徐々に音が小さくなるイメージ)。
その調整項目が、スロープ、です。1オクターブごとに、何デシベル減衰させるか、です。
また、出力をゼロに出来るスピーカーがあるなら可能な限り最小スピーカー構成での調整をして各スピーカーごとのクロスオーバーポイント調整をするとやりやすいです。
調整をしていると耳が音に慣れてしまい正しい音なのか判断が付かなくなる事があるので、数分ごとに無音状況を作って耳を休める必要があるため時間がかかる作業です。
デッドニング
[結論]
・スピーカー交換後物足りなければやる
・オーディオよりも音関連全般の施工がメインになる
・ロードノイズ低減により運転が快適になる
[概要]
音響機材のお話ではなく環境を整える作業です。
主流な施工目的は2つあります。
・ドアに取り付けたミッドバスの低音をしっかりと鳴らす為の施工(ドアのデッドニング)。
・走行時のロードノイズを減らして車内空間を静かにしてスピーカーから再生された音をしっかり耳まで届ける(全面デッドニング)。
[ドアのデッドニング]
しっかりとしたバッフルでミッドバスを取り付けてもバッフルを取り付けたドア(鉄板)自体が振動してしまってはミッドバスの低音が逃げてしまい、しっかりとした低音が出ません。
また、ドア内部でスピーカーの音やロードノイズ等の音が反響してしまいキレイな音にならない場合があります。
なのでその対策としてドアが振動しないように強化する、ドア内部のノイズを低減させる。
これが、ドアデッドニングの主な内容です。
[全面デッドニング]
全面デッドニングと言っても用途に合わせて必要な箇所だけをデッドニングすればいいかと思います。
基本的にはフロアや天井、ダッシュボード裏、ハッチやトランクの中の施工になります。
経験上、軽自動車をしっかりデッドニングすれば高級車並みに静かになります。
[デッドニング素材について]
用途(消したい音の種類)に合わせて素材を変えましょう。
レジェトレックスやニードルフェルト、シンサレートなど素材は他にも様々ありますが低音をしっかりと鳴らすのか、中音域のノイズを消すのか、高音域のノイズを消すのか。
用途に合わせて素材を選ばないと無駄になってしまいます。
[制振、吸音、遮音]
ネット検索等で素材調べをしていると様々な商品がありますが、制振、吸音、遮音、がゴチャ混ぜになっている場合が多いです。
制振、吸音、遮音、意味合いも必要資材も全て違います。
アウターバッフル化
[結論]
・初心者はとりあえず知っている程度でOK
・お金も時間も掛かる
・見た目、音質、車内空間確保、など全てが良くなる
[概要]
アウターバッフル化・・・カーオーディオのインストール系の中で最もお金と時間が掛かる物です。
初心者の方は「あ、見たことある~」「なんとなく知ってる~~」程度で十分です。
ドアの内張りやAピラーにスピーカーを埋め込んで綺麗に仕上げたり、ラゲッジスペース(トランクルーム)にウーファーを埋め込み、見た目も音質も向上させる物です。
最もスタンダードなのは、ドアのミッドバスをアウターバッフル化したり、ツイーターをピラーに埋め込む加工です。
費用も施工時間も様々ですが、大掛かりな物になれば内張りや内装を作り直す作業が必要になります。
見た目だけで内張りの中までキッチリ作らないなら安いですが、見えない部分までしっかり仕上げれば費用はどんどん上がっていきます。
もしもご自身で行う場合、かなりの量の工具と技量(経験)が必要になるため一度しか使わない工具に何万円も使うことになります。
[ご提供できるサービス]
加工内容が大掛かりの物になるため、打合せをしっかり行う必要があります。
各部干渉する箇所が無く現車合せが不要な場合(ドア内張り上部にツイーターを埋め込むだけ等)は低価格で加工する事も可能です。
アウターバッフル化した後でデザイン変更やスピーカーを別機種に変えられるように脱着可能式アウターバッフルを製作することも可能です。
その際には、一度切り抜いた内張りの穴を塞ぐ加工も可能です(形状による)
ケーブル、音源、その他
[結論]
・ケーブルは変えなくても問題なし
・入力ソースはUSB,CDがベスト
・最近のサブスク音源データなら大丈夫
[ケーブル]
初心者の方はケーブルは変えなくても大丈夫です。
ケーブル交換をして音質が良くなるのは、機材に合わせてケーブルを買い替えていたり、ケーブルごとの音質や特性を把握している方です。
そして、それらを上手く使いこなしている方です。
純正ヘッドユニットと社外スピーカーの組み合わせ、社外ヘッドユニットと社外スピーカーの組み合わせ程度なら純正で既に引かれている配線を使用して大丈夫です。
ケーブルを変えるならヘッドユニットとスピーカーにお金を掛けましょう。
[入力ソース]
車で音楽を聞く時にどうやってヘッドユニットに音楽を入力していますか?
色々な手法があるはずです、CDを入れる、Bluetoothで接続する、USBでスマホを繋ぐ、AUXで繋ぐ、FMトランスミッターで繋ぐ....
最も音質を保った状態で入力出来る方法は、USB入力かCDからの再生です。
「音が出ればなんでもいい!」って方はこの項目を読む必要はありませんが、「大きな音で再生したい!」「イコライザーで各周波数を調整したい!!」等々していると周波数単位で音質の劣化が目立ちます。
[CD]
直接ヘッドユニットが読み込むため音質劣化が無く最も簡単に高音質再生が可能です。
[Bluetooth]
近年のBluetoothは音質が非常に良く細かい事を気にしないなら劣化があまり目立ちません。
ですが、無線で再生しているので機種によっては「接続状況が悪い」「ノイズが乗る」等発生します。
[AUX]
接続元(スマホ等)に内蔵されているアンプで一度再生してからヘッドユニットのアンプに入力されるため音質劣化します。
また、ケーブルの種類や端子の状況によってはノイズが多く乗ったり大幅な音質劣化に繋がります。
[USB]
USB再生する場合は基本的にヘッドユニットが外部ストレージとして接続元(スマホ等)を認識します。
その為、ヘッドユニット内部で再生するため音質劣化は少ないです。
[FMトランスミッター]
最近使用している方はあまり見ませんが、接続や電源供給や再生元が全て外部のため最も音質劣化します。
メリットは殆どの機種で再生可能、なくらいです。
[入力音源]
多くの方が、各種サブスク形式の音楽配信サービスを利用しているかと思います。
Apple Music、Spotify、等...
最近の音楽配信サービスは音質が良いので特に問題は無いですが、CDから取り込んだ音楽を容量削減のために低ビットレートでスマホに入れていたり、YouTubeから音楽再生してしまうと大幅に音質が低下します。
その為、オーディオ交換する際には入力音源にも注目してみてもいいと思います。
[エージング]
エージングは、購入したスピーカーが音に馴染んで来る事を指します。
ミッドバスやサブウーファーなどは、再生する音(普段聞いている音楽)によってユニットのエッジ部分の動き量が変わるためエージング後の音も変わるとも言われています。
ただし初心者の方はエージングが~とかは気にする必要は無いでしょう。
数十時間、数百時間スピーカーを再生した後で「なんか音が変わってる?」と感じたら「馴染んできたのかな?」と考える程度で十分です。